「抹茶マフィンを作りたいんだけど、どの抹茶を買えばいいんだろう?」と思って調べてみたら、抹茶パウダーって種類が多すぎて正直びっくりしました。飲む用の抹茶、製菓用の抹茶、クロレラ配合のもの、業務用の大袋……。しかも同じ「抹茶」でも色の出方や苦味がぜんぜん違うんです。
個人的には、最初に知りたかったのは「飲む抹茶とお菓子に使う抹茶って、何が違うの?」ということでした。結論から言うと、目的によって選ぶべき抹茶は変わります。この記事では、製菓用抹茶の選び方の基本から、用途別のおすすめ商品、さらにお菓子作りで失敗しないための保存・使い方のコツまで、気になって調べたことをまとめました。
製菓用抹茶と飲用抹茶は何が違う?
色・苦味・香りの違い

まず押さえておきたいのが、飲用の抹茶と製菓用の抹茶は「そもそも設計が違う」ということです。
飲用の抹茶は、お湯を注いでそのまま飲むことを前提に、色・香り・味のバランスが整えられています。旨味が豊かで渋味が程よく、繊細な風味を楽しめるのが魅力。一方、製菓用の抹茶は、バターや砂糖、小麦粉といった他の材料と混ぜ合わせたり、オーブンで焼いたりしても「抹茶感」が残るように作られています。そのため、飲用よりも色がやや濃く、苦味が強めに設計されていることが多いです。
もう一つ知っておきたいのが「クロレラ配合」の抹茶。製菓用抹茶の中には、淡水藻類のクロレラが15〜30%ほど配合されているものがあります。クロレラを加えることで、焼き上がり後も鮮やかな緑色が保たれるのがメリット。焼き菓子で「せっかくの抹茶色が茶色っぽくなった」という経験がある人は、クロレラ配合のものを試してみる価値があります。
じゃあ「飲用の抹茶をお菓子に使ったらダメなの?」というと、使えなくはありません。ただ、飲用抹茶は繊細なぶん、焼成すると香りが飛びやすく、色も褪せやすい傾向があります。コストも高いので、正直もったいないかなというのが個人的な感想です。
ただし例外もあって、ティラミスや生チョコなど加熱しないスイーツには飲用グレードの抹茶を使うと驚くほど風味豊かに仕上がります。「ここぞ」というスイーツには飲用の上級品、日常のお菓子作りには製菓用、と使い分けるのが賢いやり方です。
グレードと価格帯の目安
製菓用抹茶のグレードは、ざっくり3段階に分けられます。
まずクロレラ配合の製菓専用タイプは、100gあたり500〜800円程度。色のキープ力が高く、焼き菓子に最適ですが、風味はやや控えめです。次に中級グレード(クロレラなし)は100gあたり1,000〜1,500円程度で、風味と色のバランスが良く、生菓子やラテにも使えます。最後に上級グレードは100gあたり2,000〜3,000円程度で、飲用にも使えるクオリティ。練り切りなど風味が命の和菓子に向いています。
製菓用抹茶のおすすめ5選

ここからは、通販で購入できる製菓用抹茶のおすすめを紹介します。メーカーごとに特徴が違うので、自分の用途に合ったものを見つけてみてください。
山政小山園の食品加工用抹茶
宇治抹茶の老舗山政小山園は、栽培から製造まで一貫した体制で抹茶を作っています。
食品加工用として「加工用特A」などのラインナップがあり、プロのパティシエからも支持されています。色の鮮やかさと安定した品質が特徴で、焼き菓子はもちろん生菓子にも使えるバランスの良さが魅力。飲用向けの「松風」「槇の白」あたりも製菓に使えるグレードで、100gあたり1,000〜1,500円と手が届きやすい価格帯です。
気になって調べてみたんですが、プロフーヅのサイトでも山政小山園の抹茶が4種比較の中で取り上げられていて、製菓業界での信頼度の高さがうかがえます。
丸久小山園の「五十鈴」「青嵐」
同じく宇治の老舗、丸久小山園は品質本位の茶づくりで知られています。
「五十鈴」と「青嵐」は茶道用として開発された銘柄ですが、実は製菓にも好評な銘柄。飲用グレードの風味がお菓子にもしっかり残るので、抹茶の味をしっかり効かせたいスイーツにぴったりです。えっ、茶道用の抹茶をお菓子に?と思うかもしれませんが、風味の良さを考えるとコスパが良いという口コミが多いんです。
業務用の食品用抹茶ラインナップもあるので、大量に使う方はそちらもチェックしてみてください。抹茶の選び方について公式サイトに銘柄ごとの味わいチャートが載っていて、自分の好みに合った銘柄を探しやすいのもありがたいポイントです。
森半(共栄製茶)の抹茶パウダー
天保年間創業の宇治茶の老舗、森半は、業務用の抹茶パウダーで特に人気があります。
「濃い抹茶パウダー」という商品名のとおり、しっかりとした抹茶感が特徴。価格も手頃で、初めて製菓用抹茶を買う人にも手が出しやすいです。品質が安定しているので「今回も同じ仕上がりになる」という安心感があるのは、お菓子作りではかなり重要なポイント。
正直、コスパで選ぶなら森半はかなり強いです。100gあたり1,000円を切る商品もあるので、頻繁にお菓子を作る人や、抹茶をたっぷり使うレシピを試したい人に向いています。
富澤商店(TOMIZ)の製菓用抹茶パウダー

製菓材料専門店の富澤商店では、オリジナルの製菓用抹茶パウダーを販売しています。
20gと40gの少量パックがあるので「まずは少しだけ試してみたい」という人にはぴったり。富澤商店の公式サイトでは、同じマフィンのレシピで3種類の抹茶パウダーを比較した記事も公開されていて、色や風味の違いを写真つきで確認できます。これがかなり参考になるので、購入前に一度チェックしてみるのがおすすめです。
業務用として「伊勢抹茶翠プリモ」(200g)もあり、たくさん使う方はこちらがコスパ良しです。製菓材料と一緒にまとめて注文できるのも、お菓子作り好きにとっては地味に便利なポイントです。
その他のおすすめブランド
上記以外にも、製菓用抹茶として評判の良いブランドがあります。
伊藤久右衛門や辻利といった宇治の老舗メーカーも製菓向け商品を展開していますし、前の記事で紹介した知覧抹茶も製菓用として使うとコスパの良さが光ります。最近は楽天市場で「製菓用 抹茶」と検索すると、お試しサイズから業務用の大容量まで幅広く見つかります。
個人的には、最初は少量パックを2〜3種類買って試すのがおすすめ。同じレシピで作り比べると、自分の好みのブランドがはっきりわかります。特に抹茶マフィンや抹茶クッキーのような焼き菓子は、使う抹茶で色と苦味がかなり変わるので、食べ比べるだけでも楽しいですよ。
楽天市場にはお試しセットとして、複数のグレードが少量ずつ入ったセット商品もあります。「どれを選べばいいかわからない」という方は、こうしたセットから始めると効率よく自分好みの抹茶が見つかるはずです。
用途別の選び方ガイド
flowchart TD
A[抹茶で何を作る?] --> B{加熱する?}
B -->|はい| C{色を重視する?}
B -->|いいえ| D[生菓子・ムース・ティラミス]
C -->|はい| E[クロレラ配合の製菓用抹茶]
C -->|いいえ| F[中級グレードの抹茶]
D --> G[中級〜上級グレードの抹茶]
E --> H[おすすめ: 山政小山園 加工用特A]
F --> I[おすすめ: 森半 抹茶パウダー]
G --> J[おすすめ: 丸久小山園 五十鈴]
焼き菓子(マフィン・クッキー・パウンドケーキ)向け
焼き菓子で抹茶を使うとき、一番気になるのは「焼いたら色が変わらないか」ということではないでしょうか。
結論から言うと、焼き菓子にはクロレラ配合の製菓用抹茶か、色のしっかりした中級グレードがおすすめです。クロレラ配合のものなら、170度前後のオーブンで焼いてもほとんど退色しません。「焼いても鮮やかな緑色のまま」というのは、見た目の仕上がりにこだわる方にはかなりうれしいポイントです。

分量の目安としては、薄力粉100gに対して抹茶5〜10gが一般的。抹茶を増やすと色は濃くなりますが苦味も強くなるので、最初は5gから試して調整するのがおすすめです。抹茶は粒子が細かく湿気を吸いやすいので、必ず使う前に茶漉しか目の細かいふるいでふるってから薄力粉と合わせてください。
もう一つ焼き菓子のコツとして、焼き上がったらすぐにオーブンから出して冷ますと退色が抑えられます。オーブン内に長く置いておくと余熱でさらに色が褪せてしまうので、焼けたらすぐ取り出すのを意識してみてください。知っているかどうかで仕上がりの色がかなり変わりますよ。
生菓子(ムース・ティラミス・抹茶クリーム)向け
加熱しない生菓子の場合は、抹茶の風味がダイレクトに出るので、中級〜上級グレードの抹茶がおすすめです。
ムースやティラミスは抹茶の香りと味がそのまま仕上がりに反映されるため、クロレラ配合の製菓専用タイプだと風味がやや物足りなく感じることがあります。丸久小山園の「五十鈴」や山政小山園の中級品など、飲用にも使えるグレードを選ぶと、リッチな抹茶感のスイーツに仕上がります。
抹茶クリームを作るときは、少量のお湯(大さじ1程度)で抹茶を先に溶いてから生クリームに混ぜると、ダマにならずきれいに仕上がります。生クリームに直接粉を入れるとダマの原因になるので、このひと手間が大事です。
生菓子に使う抹茶を選ぶポイント
クロレラなしの中級以上を選ぶと風味が豊か。色よりも香り・味を重視する。少量でもしっかり抹茶感が出るので、入れすぎに注意。生クリームや牛乳と合わせるなら、やや苦味のあるタイプが甘さとバランスが取れる。
製菓用抹茶の保存と使い方のコツ
製菓用抹茶を買ったあと、意外と見落としがちなのが保存方法です。
抹茶は光・酸素・湿気に非常に弱く、開封したまま放置すると色も香りもどんどん劣化します。開封前は冷暗所で保存し、開封後は密封して冷蔵庫に入れてください。冷凍保存も可能ですが、使うときは必ず常温に戻してから開封すること。冷たいまま開けると結露が発生して、湿気を吸ってダマになりやすくなります。
使い方のコツとしては、先ほども触れましたが「必ずふるう」のが鉄則です。茶漉しで1回ふるうだけで、仕上がりのなめらかさが格段に変わります。薄力粉と一緒にふるえば手間も1回で済みます。

もう一つ気をつけたいのが賞味期限です。抹茶は時間が経つにつれて色が黄色っぽく変化し、風味も落ちていきます。製菓用に大容量パックを買った場合は、すぐに使わない分は小分けにしてジッパー付き袋に入れ、冷凍庫で保管すると長持ちします。冷凍した抹茶を使うときは、袋ごと常温に30分ほど置いてから開封するのがコツ。結露を防げるので品質が保たれます。
まとめ
製菓用抹茶は、飲む抹茶とは別物。焼き菓子には退色しにくいクロレラ配合や中級グレード、生菓子にはクロレラなしの中級〜上級グレードを選ぶのが失敗しないコツです。
おすすめとしては、品質重視なら山政小山園や丸久小山園、コスパ重視なら森半、少量から試したいなら富澤商店が選びやすいです。どのブランドも通販で手軽に購入できるので、気になったものからぜひ試してみてください。最初は少量パックで2〜3種類試してみて、自分好みの抹茶を見つけるのが一番確実だと思います。
保存は密封して冷蔵庫、使う前は必ずふるう。この2つを守るだけで、お菓子の仕上がりがぐっと変わります。気になるブランドがあったら、まずは少量パックで試してみてください。同じレシピで違う抹茶を使い比べてみると、色や風味の違いが一目瞭然で面白いですよ。
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