「ママ、緑色のパンが食べたい」
子供にそう言われたのがきっかけで、抹茶パンを作ってみようと思い立ちました。正直、「パンに抹茶って難しそう」と最初は身構えたんですが、調べてみたら拍子抜けするほど簡単で。ホームベーカリーなら材料を入れてスイッチを押すだけ。手ごねでも、基本のパン生地に抹茶を混ぜるだけなので、特別なテクニックは要りません。
この記事では、抹茶食パン、抹茶フォカッチャ、抹茶ちぎりあんパンなど、いろいろな抹茶パンの作り方を紹介します。「どの抹茶を使えばいいの?」「色がきれいに出ない…」といった悩みにも答えているので、失敗しないコツもしっかり押さえたい人はぜひ最後まで読んでみてください。
抹茶パンを作る前に知っておきたい基本

抹茶パンを作るとき、いきなりレシピに飛びつくと「あれ、色がくすんでる…」「苦い…」なんてことになりがち。まずは基本を押さえておきましょう。
抹茶の量の目安と選び方
抹茶パンに使う抹茶の量は、強力粉250gに対して5〜10gが目安です。
5gだとほんのり緑色で優しい風味、10gだとしっかり抹茶の味が感じられます。10gを超えると苦味が出やすくなるのと、グルテンの形成を邪魔して生地が膨らみにくくなるので注意。
「じゃあどのくらいがちょうどいいの?」って聞かれたら、個人的には7〜8gをおすすめします。色もきれいに出るし、苦味もほどよくて、子供でも食べやすいバランス。
抹茶の種類は「製菓用」を選ぶのが鉄則。飲み用の高級抹茶は加熱すると色が落ちやすく、しかも値段が高い。製菓用なら焼いても鮮やかな緑色が残るように作られていて、コスパも良いです。
楽天市場で「製菓用 抹茶」と検索すると、パン作りに使いやすいサイズの商品がたくさん見つかります。口コミを読んでいて「パンの色がきれいに出た」と評判のものが何点かあったので、選ぶときの参考にしてみてください。
ホームベーカリーと手ごね、どっちが簡単?
結論から言うと、ホームベーカリー(HB)のほうが圧倒的に簡単です。材料を計量してパンケースに入れ、食パンコースを選んでスタートボタンを押す。あとは待つだけ。抹茶は他の粉類と一緒に最初から入れてOKなので、特別な手順はありません。
ただ、手ごねにも良さがあります。成形のバリエーションが広がるんです。あんぱんにしたり、ちぎりパンにしたり、フォカッチャにしたり。HBでは食パン型一択ですが、手ごねなら自由自在。子供と一緒に成形する楽しさもありますよね。

まだパン作りに慣れていない人はHBからスタート、成形を楽しみたい人は手ごねに挑戦、という使い分けがおすすめです。
ちなみに、HBで生地だけ作って成形は手で、というハイブリッドな使い方もあり。「生地作りコース」があるHBなら、こね・一次発酵までを機械に任せて、成形と二次発酵・焼成は自分でやる。面倒なこね作業をスキップできて、楽しい成形だけ自分でできる。個人的にはこの方法が一番気に入ってます。
ホームベーカリーで作る抹茶食パンの基本レシピ
まずは一番手軽なHBレシピから。これは私も実際に何度か作っているお気に入りです。
材料と手順
1斤分の材料はこちら。強力粉250g、抹茶8g、砂糖25g、塩4g、バター20g、牛乳180ml、ドライイースト3g。
手順は本当にシンプル。
パンケースにドライイースト以外の材料を入れます。抹茶は強力粉と一緒に入れて大丈夫。イーストは所定の場所(機種によって違うので説明書を確認してください)にセットして、食パンコースをスタート。
あとは3〜4時間待つだけで、抹茶の香りがふわっと漂う食パンが焼き上がります。初めて焼いたとき、蓋を開けた瞬間に「おお…」って声が出ました。きれいな緑色で、ほんのり甘くて、そのまま何もつけずに食べられる。
ポイントは、牛乳の温度。冬場は牛乳を人肌程度に温めてから入れると、イーストの発酵がスムーズになります。夏場は逆に冷たいまま入れるか、量を少し減らすと膨らみすぎを防げます。
アレンジバリエーション
基本の抹茶食パンに慣れたら、アレンジも試してみてください。
うずまき模様の抹茶食パンは見た目がかわいい。プレーン生地と抹茶生地を重ねてクルクル巻いてから型に入れる方法で、象印のHBレシピサイトでも紹介されています。スライスしたときの断面が美しくて、SNS映えも間違いなし。
練乳を大さじ2ほど加えると、抹茶のほろ苦さに優しい甘さが加わって、子供が喜ぶ味になります。砂糖の量をその分5gほど減らすとバランスが取れますよ。
あんこ入りも人気のアレンジ。生地がある程度まとまった段階で「具入れブザー」が鳴ったら、粒あん80gを投入。抹茶×あんこの黄金コンビが食パンで楽しめます。口コミを50件くらい読んだんですが、「抹茶あんこ食パンは週末の定番」「子供がめちゃくちゃ喜ぶ」って声がかなり多かった。リピーターが多いということは、それだけ完成度が高いということですよね。

ホワイトチョコチップを一緒に入れるのもおすすめ。抹茶の苦味とホワイトチョコの甘さが絶妙で、トーストするとチョコがほんのり溶けて幸福度が上がります。
手ごねで作る抹茶パン3種
HBを持っていない人や、もっと色々な形のパンを作りたい人は手ごねに挑戦してみましょう。
初心者向け抹茶フォカッチャ
手ごねパンの中で一番ハードルが低いのがフォカッチャです。成形不要で、生地を天板に広げてオリーブオイルを塗るだけ。発酵も1回で済むレシピが多いので、パン作り初心者にぴったり。
材料は強力粉150g、薄力粉50g、抹茶5g、砂糖10g、塩3g、オリーブオイル大さじ2、ぬるま湯120ml、ドライイースト3g。
ボウルに粉類と抹茶を入れて混ぜ、ぬるま湯を加えてひとまとまりにする。台に出して10分ほどこねたら、オリーブオイルを加えてさらに5分こねる。ラップをして40分ほど一次発酵。生地が倍くらいに膨らんだら、クッキングシートを敷いた天板に手で広げて、指で穴(くぼみ)をあけ、オリーブオイルを回しかけて岩塩をパラパラと振る。
200度のオーブンで15〜18分焼けば完成。抹茶のほろ苦さとオリーブオイルの風味が合わさって、ワインにも合う大人味のフォカッチャになります。
口コミを見ていて「なるほど」と思ったのが、トッピングのアレンジ。焼く前にミニトマトやオリーブを押し込むと、見た目も華やかになるし、ちょっとしたおもてなし料理にもなる。抹茶の緑にトマトの赤が映えて、テーブルに出したら「え、これ手作り?」って驚かれそう。
子供が喜ぶ抹茶ちぎりあんパン
ちぎりパンは見た目もかわいくて、子供のおやつにちょうどいいサイズ。スクエア型(18cm角)を使います。
基本の抹茶パン生地を9等分にして、それぞれにあんこ(1個あたり15g程度)を包んで丸める。型に並べて二次発酵させ、170度のオーブンで20分焼く。
焼き上がりにパン同士がくっついて、ちぎって食べられるのが楽しいんですよね。調べてみて面白かったのが、あんこの代わりに甘納豆を入れるアレンジ。甘納豆なら包む手間がなくて、生地に混ぜ込むだけでOK。手間を省きたいときにはこっちのほうが楽です。
子供と一緒に「丸めて型に並べる」作業をすると、料理体験としても楽しめます。5歳の子でも丸めるくらいなら上手にできますよ。
抹茶あんぱんの成形のコツ

あんぱんは成形がちょっとだけ難しいけど、コツを覚えれば失敗しません。
ポイントは生地を薄く伸ばしすぎないこと。直径10cmくらいに伸ばして、中央にあんこ30gを置き、生地の端を中心に向かって少しずつつまんで閉じていく。閉じ目はしっかりつまんで、下にして天板に置く。
「あんこがはみ出る…」という失敗は、あんこの量が多すぎるか、生地が薄すぎるかのどちらか。あんこは欲張らず30gまでにすると、きれいに包めます。
二次発酵のあと、表面に溶き卵を塗って、黒ごまを散らして180度で12〜15分。ふっくらした抹茶あんぱんの完成です。抹茶の緑とあんこの小豆色のコントラストがきれいで、手土産にしても喜ばれそう。
あんこの代わりにホワイトチョコを入れるアレンジも口コミで評判が良かったです。焼いている途中でチョコがとろけて、割ったときにとろ〜っと出てくる感じがたまらないらしい。抹茶×ホワイトチョコは鉄板の組み合わせですもんね。次に作るときは試してみたい。
抹茶パンで失敗しない4つのポイント
レシピ通りに作ったのに「なんか違う…」ということ、ありますよね。抹茶パンにありがちな失敗と対策をまとめました。
色がくすむ原因と対策
抹茶パンの醍醐味は鮮やかな緑色。でも焼き上がりが茶色っぽくなることがあります。
原因は主に2つ。ひとつは焼成温度が高すぎること。通常のパンより10度低い温度で焼くと、抹茶の色がきれいに残ります。たとえば通常180度なら170度に下げてみてください。
もうひとつは抹茶のグレード。飲み用の抹茶は焼成で色が落ちやすいので、必ず「製菓用」を使うこと。製菓用はクロロフィル(緑色の色素)が安定するように調整されています。
あと意外と盲点なのが、抹茶の鮮度。開封してから時間が経った抹茶は酸化して色が落ちています。開封後は密閉して冷蔵庫で保存し、できれば1ヶ月以内に使い切るのが理想です。
膨らまない原因と対策
抹茶を入れると生地が膨らみにくくなることがあります。これは抹茶に含まれるカテキンがイーストの活動を少し抑えるから。
対策は簡単で、イーストの量を通常より0.5g増やすか、一次発酵の時間を10〜15分長めに取ること。あとは抹茶の量を10g以下に抑えること。10gを超えると膨らみへの影響が顕著になります。

発酵の見極めは「フィンガーテスト」がおすすめ。指に粉を付けて生地の中央に差し込み、穴がそのまま残れば発酵完了。穴がすぐ戻るならもう少し待ちましょう。
もうひとつ、生地がベタつきやすいという声もよく見かけます。抹茶は油分を含んでいるので、プレーン生地より多少ベタつくのは正常。打ち粉を少し多めに使うか、手にオリーブオイルを薄く塗ると作業しやすくなります。ベタつくからといって粉を足しすぎると、焼き上がりが固くなるので気をつけてくださいね。
よくある質問
Q. 抹茶パンは翌日でもおいしく食べられますか?
翌日でもおいしいですが、トーストするのがおすすめです。抹茶の香りが復活して、外はカリッ、中はもちっとした食感が楽しめます。保存は常温で2日、冷凍なら2週間が目安。冷凍する場合は1枚ずつラップに包んでからジップ付き袋に入れると風味が落ちにくいです。
Q. 子供は何歳から抹茶パンを食べられますか?
抹茶にはカフェインが含まれるため、一般的には3歳以降が目安とされています。ただ、パンに入れる抹茶の量は1切れあたりごく少量なので、2歳の子供でも少量なら問題ないという意見も。心配な場合は、抹茶の量を通常の半分(5g以下)にするか、かかりつけの小児科医に相談してみてください。
Q. 米粉でも抹茶パンは作れますか?
作れます。ただし、米粉パンはグルテンがないため膨らみ方が違います。米粉用のパンミックスに抹茶を加えるのが一番簡単。量は米粉200gに対して抹茶5g程度がおすすめです。仕上がりはもちもち食感で、小麦の抹茶パンとはまた違ったおいしさがありますよ。
まとめ
抹茶パンは「難しそう」という印象があるかもしれませんが、実はかなりハードルが低いパンのひとつ。ホームベーカリーがあれば材料を入れてボタンを押すだけだし、手ごねでもフォカッチャなら成形なしで作れます。
失敗しないコツは、製菓用の抹茶を使うこと、量は強力粉250gに対して7〜8gにすること、焼成温度を10度下げること。この3つだけ覚えておけば、きれいな緑色のふわふわ抹茶パンが焼けます。
まずはHBの抹茶食パンから試して、慣れたらちぎりパンやフォカッチャに挑戦してみてください。朝食に焼きたての抹茶パンが並ぶと、それだけでちょっと特別な朝になります。
うちの子は抹茶食パンを初めて見たとき「みどりのパンだ!」と大喜びで、それ以来「またあれ作って」とリクエストが止まりません。パン屋さんで買うと1斤500円以上しますが、自分で焼けば材料費は200円もかからない。コスパも最高。そんな小さな幸せ、パン好きならきっとわかってくれるはず。
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