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茶会に参加するときのマナーと服装|初心者向け完全ガイド

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ママ友から「今度、お茶会があるんだけど一緒に行かない?」と誘われたとき、正直ちょっと固まった。

お茶会。なんだか敷居が高いイメージしかない。着物じゃないとダメなの? お茶碗って回すんだよね? どっちに回すんだっけ? そもそも何を持っていけばいいの?

わからないことだらけで不安になって、気になって調べてみたんですが、結論から言うと「そこまで構えなくて大丈夫だった」。基本のマナーさえ押さえておけば、初めてでも十分楽しめる場所なんだなということがわかった。

この記事では、初めてお茶会に参加する人が知っておきたいマナーを、服装、持ち物、作法の順番でまとめている。私と同じように「誘われたけどどうしよう」と迷っている方は、ぜひ最後まで読んでみてほしい。

目次

そもそも茶会ってどんな場所?種類を知っておこう

「お茶会」と一口に言っても、実はいくつか種類がある。最低限これだけ知っておけば、当日の空気感がイメージしやすくなる。

大寄せ茶会と茶事の違い

初心者がまず参加するのは、ほとんどの場合「大寄せ茶会(おおよせちゃかい)」だ。

大寄せ茶会は、数十人〜百人以上のお客さんが集まる大規模な茶会のこと。複数の茶席が用意されていて、順番に回りながらお茶とお菓子をいただく。服装も比較的自由で、作法を間違えても周りが優しくフォローしてくれる雰囲気がある。

一方、「茶事(ちゃじ)」は茶道のフルコース。懐石料理からお炭のお点前、濃茶、薄茶と4〜5時間かけてじっくり行われる正式な催しだ。招待制で少人数、作法もきちんと求められる。初心者がいきなり茶事に呼ばれることはほぼないので、今回は大寄せ茶会を中心に話を進めていく。

ちなみに「月釜(つきがま)」という毎月開催される定例の茶会もある。寺社やお茶の先生が主催することが多く、大寄せ形式で行われることがほとんど。初心者でも参加しやすいので、近くで開催されていたらチェックしてみるといい。

大きな寺社や美術館では、季節ごとに一般参加OKの茶会を開催していることもある。東京や京都、大阪などの都市部では「大茶会」と銘打ったイベント型の催しもあり、茶券(参加チケット)を購入すれば誰でも入れる。こうしたオープンな茶会は、茶道を全く知らない人でもウェルカムな空気があるので、初めの一歩にはぴったりだ。

大寄せ茶会は「お茶の世界を気軽に体験できる入口」だと思っておけば大丈夫。「完璧な作法」を求められる場ではなく、「お茶を楽しむ場」だというのが、調べてみて一番安心したポイントだった。

茶会に行くときの服装マナー

初めての茶会で最初に悩むのが服装だと思う。「着物じゃなきゃだめ?」という不安、よくわかる。

着物でなくてもOK!洋服の選び方

結論から言うと、大寄せ茶会なら洋服で全然OK。

ただし、お茶の場にふさわしい「きちんと感」は意識したほうがいい。口コミを読んでいても「洋服で来ている人はたくさんいた」「むしろ着物のほうが少数派だった」という声が多かった。

洋服で行くなら、こんな感じのコーディネートがおすすめだ。

膝が隠れるワンピースやスカートが一番無難で、色は落ち着いたトーン(ネイビー、グレー、ベージュ、深緑など)がいい。正座をする場面があるので、タイトすぎるスカートよりもフレアタイプのほうが動きやすい。

トップスは襟元が開きすぎないものを選ぶのがポイント。お辞儀をする場面が多いので、胸元が気になるデザインだと落ち着かない。

パンツスタイルでもマナー違反ではないけれど、スカートやワンピースのほうが茶会の雰囲気には合いやすいかなと個人的には思う。

素材にも少し気を配ると安心だ。レザーやデニムは避けて、シフォンやコットン、ウールなど上品な素材を選ぼう。季節に合った素材であれば、正座で長時間座っても快適に過ごせる。

靴下は白が基本。茶室に入る前に清潔な白い靴下に履き替えるのがマナーだ。ストッキングの上から白い靴下を重ね履きする方もいるらしい。カバンに替えの白い靴下を忍ばせておこう。

絶対に気をつけたい服装のNG

逆に、これはやめておいたほうがいいという服装もある。

まず、アクセサリーと時計は茶室に入る前に外すこと。指輪やブレスレット、長いネックレスは茶碗やお道具を傷つけてしまう可能性がある。これは着物でも洋服でも共通のルールだ。

香水もNGだ。茶道ではお茶そのものの香りを大切にするため、強い香りはご法度とされている。ハンドクリームなどの香りにも気をつけたほうがいい。

靴はブーツやサンダル、スニーカーは避ける。脱ぎ履きしやすいパンプスや革靴が無難だ。茶室では靴を脱ぐので、脱ぎにくい靴だと入口でもたついてしまう。ヒールが高すぎる靴も、畳の部屋への出入りで足元がおぼつかなくなるから控えたほうがいい。

ネイルについても気にする人がいるかもしれない。大寄せ茶会なら普通のネイルであれば特に問題はないけれど、長い付け爪やラインストーンなどの立体的なデコレーションは、茶碗を傷つける可能性があるので避けよう。

服装で一番大事なのは「お道具を傷つけない」「お茶の香りを邪魔しない」という2点。この原則を押さえていれば、細かいルールを完璧に覚えていなくても大丈夫だ。

茶会に持っていくもの

服装の次に気になるのが持ち物だろう。大寄せ茶会なら、最低限これだけあれば安心だ。

最低限の持ち物リスト

1. 懐紙(かいし)

お菓子を受け取るときにお皿の代わりになる和紙のこと。女性用はやや小さめのサイズが多い。100枚入りで300〜500円程度で買えるので、ひと束あると便利。茶道以外でも、ちょっとした食事やメモ代わりに使えるから、持っておいて損はない。

2. 菓子切り(かしきり)または楊枝

お菓子を切るための小さなナイフ。金属製、木製、竹製などがある。大寄せ茶会では黒文字(くろもじ)という竹の楊枝が用意されていることもあるけれど、念のため自分のものを持っていくのが安心。

3. 白い靴下

茶室に入る前に清潔な白い靴下に履き替えるのがマナー。替えの白い靴下をカバンに忍ばせておこう。足袋ソックスだと茶会らしい雰囲気が出る。

4. 扇子

挨拶のときに自分の前に置いて「結界」のように使う。茶道用の扇子は普通の扇子より小さいサイズで、5寸(約15cm)が女性用の標準だ。持っていなくても大寄せ茶会では問題ないことが多いけれど、あると「ちゃんと準備してきた感」が出る。

5. ハンカチ・ティッシュ

お茶やお菓子で手が汚れたとき用に。小さめのハンカチをカバンに入れておくと何かと便利だ。

懐紙と菓子切りは、初心者向けのセットで買うのがお手軽だ。楽天市場で「懐紙 菓子切り セット」と検索すると、かわいい柄の懐紙と菓子切りがセットになったものが1,000円前後から見つかる。

お茶とお菓子の作法はこれだけ覚えれば安心

茶会で一番緊張するのが、お菓子とお茶のいただき方だと思う。でも、基本の流れを知っておけば怖くない。

graph LR
    A["受付・席入り"] --> B["お菓子をいただく"]
    B --> C["お茶をいただく"]
    C --> D["お道具を拝見"]
    D --> E["退席・お礼"]

お菓子のいただき方

お菓子はお茶より先にいただく。これは、甘いお菓子を先に食べることで抹茶の苦みがまろやかに感じられるから、という理由がある。

具体的な手順はこう。

亭主(お茶を点てる人)から「お菓子をどうぞ」と声がかかったら、まず隣の方に「お先に」とひと声かける。これは「あなたより先にいただきますね」という挨拶で、茶会のあちこちで使う便利な言葉だ。

次に、菓子器から自分のお菓子を取って懐紙の上にのせる。菓子器が回ってきたら、添えてある箸(黒文字)を使って取り、次の人に菓子器を送る。

お菓子は菓子切りで一口サイズに切りながら食べる。練り切りのような生菓子なら2〜3回で切り分けるくらいがちょうどいい。お菓子はお茶が出る前に食べ終わるのが基本だ。

「お菓子の食べ方を間違えたらどうしよう」と心配する人が多いけれど、大寄せ茶会では周りの方の動きを見てまねすれば大丈夫。初参加だと伝えると、隣の方が優しく教えてくれることがほとんどだそうだ。

お菓子の種類も茶会ならではの楽しみのひとつ。季節の練り切りや上生菓子が出ることが多く、見た目もとても美しい。春なら桜のかたち、秋なら紅葉のかたちなど、季節感を目でも味でも楽しめる。お菓子を見たとき「わあ、きれい」と素直に感じたら、それを言葉にしても大丈夫。亭主にとっては、自分が選んだお菓子を喜んでもらえるのが一番うれしいことだから。

お茶(薄茶)の飲み方

お茶の飲み方も、流れを知っていれば落ち着いて対応できる。

茶碗が自分の前に置かれたら、まず隣の方に「お先に」と声をかける。次に、茶碗を自分の正面に置いて、亭主に向かって「お点前頂戴いたします」と一礼する。

右手で茶碗を持ち上げ、左手のひらにのせる。ここで茶碗を時計回りに2回まわす。これは茶碗の「正面」(一番きれいな絵柄がある面)に口をつけないようにするための作法だ。正面を避けるのは、亭主がわざわざ自分に向けてくれた正面を大切にする心遣いでもある。

お茶は3口ほどで飲み切るのが目安。最後のひと口は「ずっ」と音を立てて吸い切ってOK。これは「おいしくいただきました」のサインだから、音を立てることを恥ずかしがらなくていい。

飲み終わったら、飲み口を右手の親指と人差し指で軽く拭き、その指を懐紙で拭く。茶碗を反時計回りに2回まわして正面を元に戻し、畳の上に置く。

飲み終わったあとに茶碗をじっくり眺めるのもマナーのひとつ。茶碗の色や形、手触りを楽しむ。両手で持って低い位置で鑑賞し、「素敵な茶碗ですね」と感想を述べてもいい。こうした道具への関心を示すことは、亭主へのリスペクトにつながる。

正座がつらい場合も心配しなくていい。大寄せ茶会では足を崩して座っている方も多い。無理をして体調を崩すほうが周囲に気を使わせてしまうから、しびれてきたら遠慮なく足を崩そう。最近は椅子席を用意している茶会も増えているので、事前に確認しておくと安心だ。

「時計回りに2回」「反時計回りに2回」。回す方向と回数だけ覚えておけば、あとは自然にできる。仮に間違えても、周りから白い目で見られるようなことはまずないので安心してほしい。

知っておくと安心なその他のマナー

服装と作法以外にも、知っておくとスムーズに過ごせるポイントがいくつかある。

茶室での立ち居振る舞い

まず、畳のへりは踏まないこと。これは茶道だけでなく日本の住文化共通のマナーだけど、茶室では特に意識しておきたい。へりは「境界」の象徴とされていて、踏むことは失礼にあたるとされている。

席順にもルールがある。入口から一番遠い上座が「正客(しょうきゃく)」の席で、亭主と会話をする役割がある。初心者は奥に座らず、末席(入口に近い側)に座るのが無難だ。

お道具の拝見(はいけん)という時間が設けられることもある。茶碗やお茶入れなどを手に取って眺めるのだけど、このとき畳の上で両手で持ち、落とさないように低い位置で扱うのが基本。立ったまま持ち歩いたり、高い位置で持つのは避けよう。

写真撮影についても触れておくと、基本的に茶室内での撮影はNGだと思っておいたほうがいい。お茶席は「静かにお茶を味わう場」であり、カメラやスマホを出すのはマナー違反とされることが多い。ただし、屋外の受付付近やお庭など、主催者が許可している場所であれば撮影OKの場合もある。気になるときは主催者に確認しよう。

そして意外と忘れがちなのが、茶会後のお礼。主催者に「今日はありがとうございました」と一言伝えるだけで十分だけど、後日あらためてお礼の連絡をすると丁寧な印象になる。お茶のお点前や道具について「あのお茶碗が素敵でした」など、具体的な感想を添えると喜ばれる。誘ってくれた友人にも「楽しかった、ありがとう」と伝えると、また次の機会に声をかけてもらえるかもしれない。

茶道の世界には「一期一会(いちごいちえ)」という言葉がある。「この茶会はこのメンバーで、この場所で、今日しかない」という意味だ。作法を完璧にこなすことよりも、その場の出会いとお茶を楽しむ気持ちのほうがずっと大事。調べれば調べるほど、そう感じた。

まとめ

初めての茶会は誰でも緊張する。でも、服装は洋服でOK、持ち物は懐紙と白い靴下があれば最低限なんとかなる、お茶は時計回りに2回まわして飲めばいい。

こうやって整理してみると、「思ったほど怖くないかも」と思えてこないだろうか。

口コミを50件くらい読んでいて印象的だったのは、「初めてのときは緊張したけど、行ってよかった」という感想が圧倒的に多かったこと。「隣の方が親切に教えてくれた」「お菓子がおいしくて感動した」「お茶を飲んだ瞬間にすっと緊張がほどけた」。そんな声がたくさんあった。

もし茶会に誘われて迷っているなら、思い切って「行きます」と返事してみてほしい。一杯の抹茶をいただいたあとの、あのほっとする感覚は、行った人にしかわからない特別なものだから。

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