東京に住んでいながら「抹茶パフェって宇治や京都に行かないと食べられないんでしょ?」と思っていた時期が、個人的にはあった。ちゃんと調べてみると全然そんなことはなくて、東京にも本格派の専門店がちゃんとある。ただ、情報が多すぎてどこに行けばいいか分からない、という問題が別途発生するわけだが。
抹茶パフェの何が特別なのか、少しだけ説明させてほしい。抹茶スイーツは、他のデザートと比べて「苦み」と「甘み」のバランスがシビアだ。安い抹茶を使うとえぐみが出るし、高い抹茶を使っても扱い方が下手だと香りが飛ぶ。パフェとして一皿にまとめるには、アイス・ゼリー・白玉・小豆など異なるテクスチャーの素材をすべて抹茶テイストで統一する技術が必要になる。だから、ちゃんとした抹茶パフェは美味しい。

この記事では、東京都内で本格的な抹茶パフェを楽しめるお店を7店舗厳選して紹介する。エリア・価格帯・抹茶の濃さを軸に整理したので、「自分に合った一杯」を見つけるための参考にしてほしい。
口コミを大量に読んでいて気になったのは、「抹茶パフェの期待値が高すぎて失敗した」という声の多さだ。逆にいえば、ちゃんと選べば失敗しない。今回紹介する7店舗は、そういう意味で「当たり」と言えるお店に絞っている。
東京の抹茶パフェ、選ぶときの3つのポイント
いざ「抹茶パフェを食べに行こう」と思っても、選ぶ基準がないと迷ってしまう。まずは自分の優先事項を整理してみよう。
抹茶の「濃さ」で選ぶ
抹茶パフェを選ぶ一番の基準は、抹茶の濃さだ。お店によってかなり個性が違う。
濃厚系が好きな人には「ななや」が断然おすすめ。7段階の濃さが選べて、最も濃いNo.7は「抹茶だけの塊」と表現されるほどの強烈な風味だ。口コミでは「本物の抹茶好きだけに向けた一品」という評価が多い。逆に、抹茶は好きだけど苦すぎるのはちょっと、という人は「茶寮都路里」のような上品な甘さと苦さのバランスが取れたパフェが向いている。

「普通においしい抹茶パフェが食べたい」という人は、今回紹介する7店舗なら基本的にどこも外れはない。
「エリア」で選ぶ
東京の抹茶パフェ専門店は、主に東京駅周辺(丸の内・八重洲)、浅草・上野、神楽坂、日比谷・御茶ノ水エリアに集中している。観光のついでに寄りたいなら「浅草のななや」か「東京駅直結の茶寮都路里」が動線的に便利だ。仕事帰りや休日の散策ついでに行くなら「神楽坂 茶寮」か「日比谷の林屋新兵衛」がアクセスしやすい。
複数のエリアを一日で回る場合は、東京の地下鉄ネットワークを使えば比較的移動が楽だ。各お店のアクセスを事前に確認してルートを組んでおくと、スムーズに動ける。
「予算」で選ぶ
東京の本格抹茶パフェの相場は1500〜3000円程度だ。「1杯に2000円以上出すのはちょっと……」という気持ちは分かるけど、品質の高い抹茶を使ったパフェは、材料費だけでもかなりかかる。その価格に見合った体験ができるお店を今回は選んだ。ジェラート系の「ななや」は800〜900円と比較的リーズナブルで、コスパを重視するならここが一番だ。
東京駅エリアのおすすめ抹茶パフェ
東京の玄関口、東京駅エリアにも本格抹茶パフェが食べられる名店がある。観光・出張帰りのタイミングにぜひ寄ってみてほしい。
茶寮都路里 大丸東京店 — 東京駅直結の本格京都抹茶
茶寮都路里は、京都の老舗茶舗「祇園辻利」が手がける茶寮だ。東京店は大丸東京の10階にある。JR東京駅の八重洲北口から直結という立地の良さが、まず嬉しい。
看板の「特選都路里パフェ」には、宇治抹茶のアイスクリーム、わらび餅、白玉、栗の甘露煮など、和のスイーツが一皿に詰まっている。甘さ控えめで大人向けの仕上がりだという声が多く、口コミを読んでいると「京都の本店と同じクオリティ」という感想が繰り返し出てきた。これは本物だと思う。価格は2000〜2500円程度(時期・メニューにより変動)で、週末は待ち時間が出やすいので、平日ランチ後や夕方に行くのがおすすめだ。
茶寮都路里で何を頼む?メニューとおすすめの注文方法

茶寮都路里のメニューはパフェ以外にもパンケーキや抹茶ドリンクが揃っている。初めて行くなら「特選都路里パフェ」一択でいいと思うが、2回目以降なら季節限定メニューも狙ってみてほしい。
ランチタイムは混雑するため、飲み物のみのオーダーよりパフェセットを最初から決めて入店すると回転が早い。テイクアウトのお土産スイーツコーナーも充実しているので、食後に見ていくのも楽しい。テイクアウト品は東京駅から新幹線で帰る際の手土産としても人気が高く、週末は夕方になると売り切れる商品も出る。余裕があれば午前中か早めの時間帯に来店することをすすめたい。
graph TD
A[東京 抹茶パフェ 7選] --> B[東京駅エリア]
A --> C[浅草・神楽坂エリア]
A --> D[日比谷・御茶ノ水エリア]
B --> B1[茶寮都路里\n大丸東京店]
C --> C1[ななや 浅草店]
C --> C2[神楽坂 茶寮]
D --> D1[林屋新兵衛\n日比谷店]
D --> D2[RESTAURANT 1899\nOCHANOMIZU]
浅草・神楽坂エリアのおすすめ抹茶パフェ
下町の情緒と和の文化が残る浅草・神楽坂エリアにも、本格的な抹茶パフェが楽しめるお店がある。
ななや 浅草店 — 7段階の濃さが選べる世界最強ジェラート
ななやは静岡県藤枝市のジェラートメーカーが展開するジェラートショップで、東京には浅草店と青山店がある。「抹茶の濃さ7段階」というコンセプトが秀逸だ。No.1が「ほんのり抹茶」、No.7が「世界一濃い抹茶ジェラート」とされており、自分の好みに合わせて選べる。一般的な市販品がだいたいNo.3〜4のレベルに相当するので、初めてなら思い切ってNo.5か6からスタートするのが面白い。
価格はシングル600〜900円程度とリーズナブル。浅草観光のついでにテイクアウトで楽しむスタイルが人気だ。ダブルで頼むと2種類の異なる濃さを同時に食べ比べができる。例えばNo.5とNo.7を並べると、その差がはっきり体感できて面白い。浅草店は雷門や仲見世通りからも近く、浅草観光のスタートやフィナーレにちょうどいい距離感だ。
神楽坂 茶寮 — 神楽坂の和の空気の中で楽しむsaryoパフェ
神楽坂 茶寮は、東京メトロ東西線の神楽坂駅から徒歩1分という立地にある。神楽坂という街の雰囲気が、抹茶カフェとの相性が抜群だ。看板メニューの「saryoパフェ」は、抹茶アイス・抹茶ゼリー・抹茶プリンの3層仕立て。抹茶三昧という言葉が似合う構成で、口コミでは「見た目の美しさと味のバランスが良い」という評価が多い。価格は1800〜2200円程度。
神楽坂の路地散策と組み合わせてのんびり過ごすのが最高の楽しみ方だと思っている。週末の午後3時以降は比較的混雑が落ち着くことが多い。神楽坂はランチやディナーでも楽しめる飲食店が豊富なエリアなので、抹茶パフェを中心に食事も合わせた半日プランが立てやすい。
日比谷・御茶ノ水エリアのおすすめ抹茶パフェ

ビジネス街としても知られる日比谷・御茶ノ水エリアにも、本格派の抹茶パフェスポットが存在する。
林屋新兵衛 日比谷店 — 元祖・抹茶パフェの名門
林屋新兵衛は、日本に抹茶パフェを広めた先駆者的存在とも言われる老舗の日本茶専門店だ。東京ミッドタウン日比谷の1階にあり、日比谷駅から直結という好立地。「古都の庭園パフェ」は、日本庭園をテーマにした美しいビジュアルが印象的だ。濃厚な抹茶生地の下に抹茶ゼリー、マスカルポーネクリーム、すだちシャーベットが層を成しており、最後まで飽きのこない構成になっている。抹茶のビター感とすだちの爽やかさが合わさった瞬間が、口コミ的に最も評価の高いポイントだ。
RESTAURANT 1899 OCHANOMIZU — お茶の世界を丸ごと楽しむホテルレストラン
RESTAURANT 1899 OCHANOMIZUは、ホテル龍名館お茶の水本店の内にあるお茶専門レストランだ。JR御茶ノ水駅から徒歩1分というアクセスの良さも魅力。「1899お茶パフェ」は、濃茶アイス・自家製抹茶プリン・抹茶ムースが一皿に収まった、お茶愛好家向けの本格派パフェ。フード全体にお茶の素材が使われているコンセプトが面白く、抹茶だけでなくほうじ茶パフェも人気があるため、抹茶以外のお茶が好きな同行者がいる場合にもおすすめできる。
JR御茶ノ水駅という立地は、秋葉原・神保町・神田など複数のエリアへのアクセスがいいため、午前中に別の目的地を訪れてから午後にお茶パフェという流れも組み立てやすい。ホテルレストランということもあり、清潔感があって落ち着いた空間でゆっくり過ごせる点も魅力だ。
シーン別おすすめ抹茶パフェガイド
どのお店も「行きたい」と思えるお店ではあるが、シーンによって向き不向きがある。自分の状況に合わせて選んでみてほしい。
デートにおすすめの抹茶パフェ
デートで行くなら、雰囲気と料理の両方が充実しているお店が理想だ。林屋新兵衛 日比谷店は、東京ミッドタウン日比谷という洗練されたロケーションが強みで、デートの特別感を演出しやすい。神楽坂 茶寮も、神楽坂という街の雰囲気ごと楽しめるため、デートの流れの中に組み込みやすい。どちらも予約ができる場合は事前に確認しておくと安心だ。あと、抹茶パフェは食べ終わるまでに少し時間がかかるので、話しながらゆっくり楽しめる点でもデートに向いているスイーツだと思う。
女子会にぴったりの抹茶パフェ
女子会なら、写真映えするお店が喜ばれる。茶寮都路里 大丸東京店は、パフェのビジュアルも映えるし、東京駅直結でアクセスがばらばらなメンバーでも集まりやすい。メンバーが都内各地から来る場合、東京駅を集合場所にできるのは地味に便利だ。神楽坂 茶寮も路地裏の和モダンな空間が写真映えポイントが多く、女子会に人気が高い。人数が多い場合は特に、予約なしで週末に大人数で訪れると入店できないことも起きるので注意してほしい。
ひとりでふらっと行ける抹茶パフェ

一人でさっと行きたいなら、テイクアウト対応のお店や、カウンター席があるお店がストレスが少ない。ななや 浅草店はテイクアウト専門に近いスタイルで、一人でも気軽に立ち寄れる。RESTAURANT 1899は比較的一人客も多く、ひとりでお茶の時間を楽しむ雰囲気がある。ひとりで抹茶パフェを食べに行くことへの抵抗感がある人もいるかもしれないけど、正直なところ、抹茶カフェには一人客がけっこう多い。本を持参して読書しながら食べるという過ごし方も全然ありだ。
抹茶パフェをさらに楽しむコツ
せっかく足を運ぶなら、最高の状態で抹茶パフェを楽しんでほしい。知っておくと役立つ情報をまとめた。
混雑を避けるベストな来店タイミング
東京の抹茶パフェ専門店は、週末の午後(12時〜15時)が最も混雑する。混雑を避けるなら、平日の開店直後(10時〜11時)か、週末でも開店直後を狙うのが鉄則だ。夕方以降は並びが減るお店も多いが、売り切れになる商品もあるため、特定の限定メニューを狙っている場合は早めの来店が安全だ。また、雨天の日は並びが大幅に減ることが多いので、雨の日を狙って行くという戦略を実践している人も口コミで複数いた。
抹茶パフェと一緒に頼みたいドリンク
抹茶パフェと一緒に飲み物を頼む場合、おすすめは温かいお茶系のドリンクだ。熱い煎茶や玄米茶は、濃厚な抹茶パフェの甘さをリセットしてくれる。逆に甘いドリンクと合わせると、甘さが重なって後半つらくなりやすい。ほうじ茶ラテは香ばしさが抹茶の風味と相性がいいため、合わせるドリンクに迷ったときの定番候補だ。お店によってはドリンクとパフェのセット価格があり、単品で頼むよりお得になる場合もある。
自宅でも楽しむ抹茶スイーツ
お気に入りのお店を見つけたら、楽天市場で同じブランドのスイーツをお取り寄せするのも手だ。茶寮都路里(祇園辻利)や林屋新兵衛などは通販にも対応しており、自宅でも本格的な抹茶スイーツを楽しめる。自宅でパフェを再現するのはなかなか難しいが、茶葉の品質が高い抹茶粉末を購入して、自分で点てて飲むのも一つの楽しみ方だ。お気に入りのお店で使われているブランドの抹茶を購入して帰ると、家でも余韻を楽しめる。
まとめ
東京には、本格的な抹茶パフェを楽しめるお店が確かに存在する。宇治・京都まで行かなくても、ちゃんと選べば「これは本物だ」と思える一杯に出会える。
今回紹介した7店舗の中から、自分のエリア・予算・シーンに合わせてまず1店舗試してみてほしい。気に入ったら別のお店にも足を伸ばして、自分だけのお気に入りを見つける旅を楽しんでほしいと思っている。
抹茶パフェは、春の新緑シーズンと秋の新抹茶シーズンに合わせて限定メニューが出るお店も多い。季節ごとにチェックしておくと、また違った楽しみ方ができる。東京の抹茶カフェは年々増えており、今回紹介した7店舗は2026年時点での安定した実績があるお店ばかりだ。まずはここから入って、気に入ったら新しいお店も開拓してみてほしい。
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