「抹茶って体にいいって言われるけど、何がどう良いの?」という疑問、気になって調べてみたんですが、これが思っていた以上に根拠のある話だった。個人的に、「なんとなく体に良さそう」で満足できないタイプなので、成分の数値と仕組みまで掘り下げてみました。
海外でも「マッチャ」ブームが続いていて、スーパーフードとして注目されています。でも「なんで体にいいの?」「具体的に何が入っているの?」という部分は、調べてみると意外とちゃんと説明されていないことが多い。
この記事では、抹茶に含まれる主要成分(テアニン・カテキン・カフェイン・ビタミン・食物繊維)について、それぞれの含有量の目安・働き・科学的に示された効果をまとめています。「抹茶の何がどう体にいいのか」を根拠を持って説明できるようになるはずです。

ただ、過剰摂取には注意が必要なところもあるので、そのあたりも正直にお伝えします。飲み方のコツも最後にまとめているので、ぜひ最後まで読んでみてください 🍵
抹茶に含まれる成分の全体像——まず「何が入っているか」を把握する
抹茶には複数の機能性成分が含まれていますが、まず全体像をつかんでから個別の成分を見ていくと理解しやすいです。
抹茶の主要成分一覧
抹茶に含まれる主な成分をまとめると、テアニン(アミノ酸)・カテキン(ポリフェノール)・カフェイン・βカロテン・ビタミンC・ビタミンE・クロロフィル・食物繊維があります。
これだけ見ると「いろいろ入っているんだな」という感じですが、ポイントは抹茶が粉末を丸ごと飲む形式だという点。緑茶(煎茶)を急須で飲む場合、成分の一部はお湯に溶け出した部分しか口に入りません。抹茶は粉末をお湯に溶かしてそのまま全部飲むため、茶葉に含まれる成分を限りなく全量摂取できます。
食物繊維はその典型例です。食物繊維はお湯にほとんど溶け出しませんが、抹茶では粉末ごと摂取するため、腸活に活用できます。
なぜ抹茶は「成分を丸ごと摂れる」のか
緑茶のカテキンやテアニンの一部はお湯に溶け出して浸出液として飲めますが、すべてが溶けるわけではありません。一般的に、緑茶(煎茶)を急須で飲む場合、茶葉に含まれる成分のうち飲み物として摂取できるのは約30〜40%程度とされています。
抹茶は茶葉を微細な粉末にしてお湯に溶かし、そのまま全部飲む飲み方です。すべての成分がそのままカップの中に入っていて、それを飲み干す。単純なようですが、これが成分の摂取効率を大きく変えています。
「抹茶は栄養豊富」「緑茶より栄養価が高い」といわれる大きな理由がここにあります。
煎茶と抹茶で成分の摂取量が変わる理由

同じ茶葉(緑茶)から作られているのに、抹茶と煎茶では摂取できる成分量が異なります。覆下栽培によって抹茶(碾茶)はテアニンが多く含まれ、粉末化によって全成分をそのまま摂れる。この2つの特徴が重なって、抹茶は特に栄養を効率よく摂れるお茶になっています。
日本経済新聞の報道では「抹茶のカテキンは緑茶の約2倍」という表現が使われていますが、これは覆下栽培の違いよりも「茶葉を全量飲む」方式の差が大きいという見方が有力です。
テアニン——うま味の正体とリラックス効果
抹茶の成分の中でも、テアニンは特に注目されている成分のひとつです。美味しさに直接関わると同時に、メンタル面への効果も報告されています。
テアニンとはどんな成分か。うま味と甘みの源
テアニンはアミノ酸の一種で、主に茶(チャノキ)の根で合成され、茎や葉に移動します。茶の中でも、遮光栽培をした茶葉にとくに多く含まれています。これが抹茶や玉露のうま味・甘みの主な正体です。
テアニンを含む食品は茶葉以外にはほとんどなく、抹茶や玉露が独特の甘みとうま味を持つ理由がここにあります。煎茶でも含まれますが、遮光栽培をしていないため、抹茶(碾茶)と比べるとテアニン含有量は少なくなります。
抹茶を飲んだときの「渋いだけじゃない、甘い奥行きのある味」は、このテアニンによるものです。苦みとうま味が共存する独特の風味を支えている成分といえます。
リラックス効果のメカニズム——α波との関係
テアニンのリラックス効果については、複数の研究で脳波への影響が報告されています。テアニンを摂取すると、リラックス状態のときに出やすいα波(アルファ波)が増加するという研究結果があります。
α波は「穏やかに集中しているとき」「ストレスが軽減されているとき」に出やすい脳波です。瞑想やヨガをしているときに出やすいとも言われ、テアニンがそれに近い状態をもたらすとされています。
ただ、「飲んですぐに眠くなる」といった強いリラックス効果ではなく、「ざわざわした気持ちが落ち着く」「集中しやすくなる」という穏やかな作用が主なようです。
カフェインとセットで使うと集中力が上がる仕組み
テアニンとカフェインを同時に摂取したときに集中力・作業効率が上がるという研究が複数あります。カフェインには「覚醒・興奮作用」があり、単独では不安感や集中の乱れを招くこともありますが、テアニンがカフェインの興奮作用を緩和する働きを持っています。
その結果として、「カフェインの覚醒効果はありつつ、過度な緊張や不安は抑えられた状態」が生まれやすいとされています。抹茶を飲むと「コーヒーより落ち着いた感じで集中できる」という声が多いのは、このテアニンとカフェインのバランスが理由かもしれません。
カテキン——抗酸化力は煎茶の2倍

カテキンは緑茶に広く含まれる成分ですが、抹茶はその摂取量が特に多いとされています。
カテキンの種類と抗酸化作用
カテキンはポリフェノールの一種で、緑茶には複数の種類のカテキンが含まれています(EGCg、EGC、ECgなど)。中でもEGCg(エピガロカテキンガレート)が最も研究が進んでおり、強い抗酸化作用を持つことが知られています。
抗酸化作用とは、体内の「活性酸素」を除去・無害化する働きのこと。活性酸素は老化・生活習慣病のリスクと関係していることが研究で示されており、これを抑えるカテキンは美容・健康の両面で注目されています。
抹茶の場合、粉末をそのまま全部飲むため、煎茶の急須飲みよりもカテキンの摂取量が多くなります。
体脂肪・コレステロールへの効果
カテキンには体脂肪やコレステロールへの働きがあるとされる研究があります。カテキンが脂肪の分解・酸化を促進する酵素に作用し、エネルギー消費をサポートするという機序が複数の動物実験・一部のヒト研究で報告されています。
ただし、これらは「抹茶を飲むだけで確実に痩せる」という意味ではありません。カテキンの作用は継続的な摂取と適切な食事・運動習慣と組み合わせることで効果が期待できるもの。日々のお茶の選択肢として積極的に選ぶ価値はある成分といえます。
コレステロールについては、カテキンが腸内でコレステロールの吸収を一部抑える可能性が示されています。血中コレステロールが気になる方にとって、抹茶を日常に取り入れる動機の一つになりえます。
花粉症・免疫への研究結果
花粉症に関しては、カテキンがアレルギー反応の原因となるマスト細胞の活性化を抑制する可能性があるという研究結果があります。マスト細胞が活性化するとヒスタミンが放出され、鼻水・目のかゆみなどの症状が出ますが、カテキンがこの過程を抑制するという機序が研究されています。
ただしこれも「抹茶を飲めばアレルギーが治る」という意味ではなく、補助的な役割が期待できるという段階の話です。医薬品の代替として使うものではない点は抑えておく必要があります。
カフェイン——集中力と覚醒のバランス
抹茶にはカフェインも含まれています。「抹茶はカフェインが少ない」と思っている人もいますが、実際にはコーヒーと同程度の量が含まれることもあります。
抹茶1杯のカフェイン量(数値比較)

抹茶(薄茶)1杯の目安として、2g程度の抹茶粉末を70ml前後のお湯で点てることが一般的です。この場合のカフェイン量は約60〜64mg程度とされています。
ドリップコーヒー1杯(150ml)が約90〜100mg程度、玉露1杯が非常に高い(100〜160mg程度)、緑茶(煎茶)1杯が約20〜30mg程度と比較すると、抹茶はコーヒーより少ないですが煎茶よりはるかに多いカフェインが含まれています。
テアニンとの相乗効果で「穏やかな覚醒」が得られる
前のセクションでも触れましたが、抹茶にはテアニンとカフェインが共存しています。テアニンはカフェインの興奮作用をある程度緩和するため、コーヒーのような急激な覚醒ではなく、穏やかで持続する集中状態が得やすいとされています。
「抹茶を飲むとシャキッとするけど、コーヒーみたいにドキドキしない」という経験をした人は、このテアニンの緩衝効果を感じているのかもしれません。
飲み過ぎ・就寝前・空腹時の注意点
カフェインが含まれている以上、飲み過ぎには注意が必要です。過剰摂取になると不眠・動悸・胃の不快感などの副作用が出ることがあります。
一般的な目安として、1日4〜5杯程度(薄茶1杯あたりお湯60〜70ml使用)が上限の目安とされています。就寝前3〜4時間は抹茶を控えるのが無難。空腹時には胃への刺激になる場合があるため、食後や食事と一緒に飲むのがおすすめです。妊娠中・授乳中の方は、カフェイン総摂取量を意識して医師に相談しながら飲むことが推奨されています。
その他の栄養素——βカロテン・ビタミン・食物繊維
テアニン・カテキン・カフェインが「三大成分」として注目されますが、それ以外にも抹茶には注目すべき栄養素が含まれています。
βカロテンとビタミンE——抗酸化の補助成分
βカロテンは体内でビタミンAに変換される成分で、皮膚・粘膜の健康維持に関わります。また抗酸化作用も持っており、カテキンと合わせて抗酸化のダブル効果が期待できます。
ビタミンEも強力な抗酸化成分のひとつ。脂溶性ビタミンなので、抹茶単独より牛乳などの脂質と一緒に飲む(抹茶ラテにする)ことで吸収率が上がる可能性があります。
βカロテンは茶葉のクロロフィル(葉緑素)と一緒に含まれており、抹茶の鮮やかな緑色はクロロフィルが豊富な証拠でもあります。色が濃い抹茶ほど、これらの成分が多く含まれている傾向があります。
ビタミンC——お湯の温度との関係
抹茶にはビタミンCも含まれていますが、ビタミンCは熱に弱い成分です。80℃以上のお湯では一部が分解されてしまうため、できるだけぬるめのお湯(70〜80℃程度)で点てる方が、ビタミンCの摂取量を保ちやすいといわれています。

「ビタミンCを優先したい場合はぬるめで点てる」という選択肢として覚えておく程度で十分ですが、他の成分(テアニン・カテキン)はお湯の温度の影響をほとんど受けません。
食物繊維——腸活に役立つ、煎茶では摂れない成分
食物繊維は腸内環境の維持・便秘改善・血糖値の急上昇を抑えるなどの効果が知られています。緑茶(煎茶)を急須で飲む場合は食物繊維をほぼ摂取できませんが、抹茶は粉末をそのまま全部飲むので、食物繊維もそのまま摂れます。
「最近腸の調子が気になる」という人が抹茶を取り入れるとすれば、この食物繊維による腸活サポートは一つの魅力といえます。量は多くはないですが、毎日続けることで積み重なる成分です。
抹茶の成分を活かす飲み方のコツ
抹茶の成分をより効果的に摂るためには、飲み方にも少しコツがあります。
お湯の温度と量——成分を壊さずに点てるポイント
一般的な薄茶の場合、お湯の温度は70〜80℃程度、量は60〜70ml程度が推奨されています。熱すぎるお湯(90℃以上)だとビタミンCの分解が進み、苦みも強くなります。
抹茶2g程度をふるいなどで茶碗に入れ、少量のお湯(10〜20ml程度)でペーストを作ってから残りのお湯を加えて混ぜると、ダマになりにくくなります。
飲む量とタイミング——1日の摂取量の目安
カフェインと過剰摂取の観点から、1日2〜3杯(薄茶)程度を目安にするのがおすすめです。食後や作業前のリラックスタイムに飲むのが自然です。就寝前や空腹時は避ける方がベターです。
抹茶ラテでの摂取——牛乳との組み合わせで何が変わるか
抹茶ラテとして牛乳と合わせる場合、ビタミンEなど脂溶性成分の吸収が高まる可能性があります。一方で、牛乳中のカゼインタンパク質がカテキンと結合し、カテキンの吸収を若干低下させるという説もあります。
とはいえ、抹茶ラテを楽しみながら飲み続けることの方が長期的なメリットは大きいので、「美味しく飲める形で続ける」のが一番の答えかもしれません。豆乳・オーツミルクなど植物性ミルクとの組み合わせも人気です。
まとめ
抹茶に含まれる3大成分について整理しておきましょう。テアニンはうま味の源であり、α波を増加させるリラックス効果が報告されています。カフェインとの相乗効果で「穏やかな集中」が得やすい成分です。カテキンは抗酸化・体脂肪・コレステロールへの効果が研究されており、丸ごと飲む抹茶では煎茶の約2倍量を摂取できます。カフェインはコーヒーよりやや少ない程度で、テアニンが興奮を緩和するため穏やかな覚醒が得やすいのが特徴です。
「なんとなく体にいい」ではなく、こうして成分の仕組みを知ったうえで飲む抹茶は、また少し違った味がします。個人的に調べてみてよかったと思える話でした。
品質の高い抹茶ほど成分が豊富に含まれているといわれています。楽天市場では産地・用途別にさまざまな抹茶が揃っているので、自分に合うものをレビューを参考にしながら探してみてください 🍵
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